昨年フルオリジナルのモトクロッサーTF250-Xをリリース、華々しくオフロードバイクのレースジャンルへデビューしたトライアンフが、エンデューロのチームマネージャーにポール・エドモンドソンを迎えたことを発表しました

トライアンフのモトクロッサーTF250-X

まっさらな新設計のオートバイを作るコストが非常に高いこの現代において、モトクロッサーやエンデューロレーサーの世界に新規参入することがどれだけチャレンジングなことか。トライアンフが2021年に発表したモトクロス/エンデューロへの進出プロジェクトは、とてもセンセーショナルなものでした。その後、アメリカのAMAと欧州のMXGPを舞台にファクトリーチームが組織され、2024年からフル参戦。その過程で2023年にはトライアンフのモトクロッサーTF250-Xが発表されています。

現在、世界的に好セールスが期待されるエンデューロモデルの存在は、2021年の発表以来トライアンフからは特に触れられていませんでしたが、ここにきて同社はポール・エドモンドソンをトライアンフ レーシング エンデューロ チームマネージャーに迎えることを発表。エドモンドソンは1990年代に活躍したエンデューロライダーで、4度の世界タイトルをものにした伝説のライダーの一人です。チームはエンデューロの世界選手権であるエンデューロGPをはじめ、AMAのエンデューロクロスなど、世界のエンデューロシリーズに参戦するとのこと。公道を使うエンデューロGPに出るためには、もちろん公道走行可能なエンデューロマシンが必要になるため、2024年中あるいは2025年初頭あたりのエンデューロマシン発表が期待されるところです。

ポール エドモンドソン – トライアンフ レーシング エンデューロ チームマネージャー
「エンデューロのトライアンフ レーシング ファクトリー チームの一員に正式になれることは、私のキャリアの中でもう一つの大きなマイルストーンであり、すごく興奮しています。強くモチベーションが高まっていると言っても過言ではありません。チームと私は今、可能な限り最高の結果を達成するためのハードワークを本格的に開始しています。トライアンフとは、何年も素晴らしいプロジェクトで協力してきたので、エンデューロには明るい未来があると分かっていますし、3つのチャンピオンシップをまたいでレースできることは本当にエキサイティングです」