現在開催中のエルズベルグロデオは予選1日目が終了し、日本から参戦している5(7)名のライダー達も暫定リザルトが発表されている。また今年のエルズベルグロデオは重大な変更点があるとのこと……!?

カールズダイナーはCP10へ、前半に出現する

毎年直前になって重大な変更点を発表するエルズベルグロデオだが、3700mも大岩が続く最悪の難所カールズダイナーが今年は10個目のチェックポイントになるとのこと。これまでは後半(と言いつつも、終盤のセクションの難易度が高く、だいたい中間地点のようなものだった)にあったのだが、主催者はこの措置により200〜300名ほどがここカールズダイナーに到達するだろうとコメントしている。

Off1.jpの推測では下記の影響が想定される。

1.タフなセクションが前半にあることで、後半に残る体力は少なくなる

2.前半は狭いウッズで渋滞がおきてしまい、後列スタートにチャンスはほとんど無かったが、その渋滞がカールズダイナーで起きる。物理的に非常にワイドなコース設定であるカールズダイナーなら実力で渋滞を突破可能(?)

これまでの日本のライダーは、ウッズの渋滞で1〜2時間ほどを費やしてしまいタイムアップという流れでリタイアしてしまっていた。しかし、このカールズダイナーに渋滞が集中することでウッズ渋滞の問題が解決すれば完走までの可能性は高くなる。ただし、カールズダイナーにはこれまで田中太一以外入っておらず未知の世界。延々続く無酸素運動の中で彼らは光を見いだせるのか、乞うご期待。

藤原慎也が暫定3列目に

ここまでに、エルズベルグロデオは予選1日目を消化したところ。藤原慎也が暫定105位(12分13秒)で暫定3列目を確保、本戦に参加しないライダーを除いて2列目に滑り込む可能性は大。57番目とこれまでにない好スタート順が功を奏した。「路面は全然荒れていなくて、しっかり開けることもできました。事前にフランスのレースなどに出ていたこともよかった。走り方をだいぶ改善できた」と藤原。これまで2大会のチャレンジではどうしてもスピードが不足していた感が否めなかったが、この3年目にきて大きくジャンプアップしている。これ以上のリザルトは望めないとのことで、予選2日目は走らずコンディション維持に専念する。

石戸谷蓮は、走り終えてすぐに「今回はミス無くしっかり攻められた」と笑顔を見せたが、結果は12分45秒で暫定180位とふるわない結果に。藤原と比べても30秒落ちと、路面コンディションの悪化や濃霧の影響をうかがわせるものになってしまった。暫定4列目で2日目リベンジに賭ける。吉良祐哉218位(13分09秒)、大神智樹239位(13分16秒)は初参戦の難しさを物語る結果。

パレードに参加する藤原慎也