篠田が安定感のある走りでトップ快走。ファースト50クラス

ファースト50クラスは今回10人のライダーがエントリー。新たに参戦したライダーも多く見られました。2ヒートともに好スタートを決め、序盤からトップを快走していったのは44キッズクロス初参戦の篠田昇冴(#12)。フープスやジャンプ、コーナリングなどセクションを乗りこなし、スムーズかつ安定感のある走りで後方との差を広げ、見事全ヒート優勝を獲得。初参戦でいきなりその実力を見せつけました。

一方、両ヒートとも2位を獲得した榎本ハル(#88)はトップの篠田に迫る勢いのある走りを見せます。特にヒート2では序盤からレース中盤にかけてトップとの差が6秒ほど開いていきましたが、粘り強く走り続けたことで4秒まで差を縮めていきます。さらにラップタイムで見ると篠田を上回る記録を叩き出すなど勢いに乗っていた榎本、今後のトップ争いに期待が高まります。

齋藤が強さを見せつける。スーパー50クラス

年間チャンピオンシップがかかるスーパー50クラスは、昨年のチャンピオン齋藤稀(#23)がヒート1からトップを快走していきます。一方、2番手には片山太郎(#96)、3番手には熊澤蓮悟(#33)がつき、齋藤を追いかけていきます。齋藤は各コーナーやセクションでスピードをうまく乗せ、後方との差を広げてレースをリード。1位齋藤、2位片山、3位熊澤という順位でゴールを果たしました。

ヒート2でも齋藤が序盤からトップを走行していきます。一方、片山と熊澤が2番手争いを展開。序盤は熊澤が2番手につけ片山を抑えていましたが、徐々に差を詰めていった片山がレース中盤で熊澤をパスし2番手に浮上。さらに齋藤に迫っていきました。一時、トップを走る齋藤に対して2秒差にまで迫りましたが、齋藤も負けじとスピードを上げ、その差を広げていきます。結果、齋藤がトップを守り切りゴール。続いて片山、熊澤とチェカーを受けました。実力が拮抗するスーパー50クラス、次戦は誰が前に出るのかに注目です。

瀧本が完全勝利を収める。リミテッド50クラス

リミテッド50クラスは今回4人で競われました。スタートから勢いの良さを見せたのは瀧本瑛介(#91)。2番手には広野康輝(#59)がつけ瀧本を追いかけていく展開となりました。瀧本はスタートで飛び出しトップに立つと、他のライダーよりも2秒以上速いタイムで周回し、そのまま後方を引き離すと見事優勝を獲得。昨年よりさらに実力を伸ばしてきていることがわかります。

ヒート2も瀧本がレースを牽引していきます。広野も負けじと食らいついていき、レース後半には1秒差にまで差を詰めていきますが、ミスにより5番手までポジションダウン。瀧本がトップを守りきりゴールとなりました。

なお、今回初参戦となった小森翔馬(#300)と高取柚貴(#21)は2ヒートともに3番手争いを展開。実力が拮抗する両者のバトルは接戦で、ヒート1では高取が、ヒート2では小森が3位を獲得し、今大会は小森が総合3位を獲得しました。初参戦の中で接戦を繰り広げ、バトルを通してお互いを高めあうことができたのではないのでしょうか。