今季からオフロードウエアを展開しはじめたクシタニが、ライディングテクニックの新連載”オフテクをマナボウ”を同社サイトでスタート。この連載では、全日本モトクロス選手権IA1クラスで5度チャンピオンを獲得し、世界選手権にも出場した経験を持つ山本鯨氏を講師に迎え、オフロードバイクのライディングテクニックを学んでいく。

第6回では、第5回で学んだスタンディング時の基本的な姿勢をもとに、上り坂と下り坂を走行する時のライディングポジションを学んだ。今回はその実践編として、実際に坂を登る時はどこをどう走れば良いのだろうか? という疑問に答えていく。

走行ラインの選び方


一見、ただの上り坂に見えても、良く観察すると2段になっていたり、石が転がっていたり、溝があったり、草が生えて滑りやすくなっていたりと路面状況は様々だ。このような上り坂を攻略するために大切なのは、事前に観察して登頂ラインをイメージすることだ。写真のような上り坂を前にして、どのラインを通って走るのがベストだろうか?

山本いわく、一番チャレンジしやすいのは直線的に登っていくことができる真ん中のラインだという。まっすぐラインが取りやすいため、初心者にとってもわかりやすいだろう。ただ、よく見ると、坂の中央付近が段になっていて、石が転がっている。このように荒れている場所はバランスを崩す可能性があるため、初心者はなるべく避けて通るのがベスト。ただまっすぐのラインにこだわって進むのではなく、路面の状況に合わせてラインを見極めていくことが大切だ。

わだちとフラットな路面、どっちが走りやすいの? 続きはこちら!