イタリア・ミラノで開催されたミラノショー(EICMA)にて、MV AGUSTAが新作のアドベンチャーバイク「LXP Orioli」を発表しました。
LXP OrioliはMV AGUSTAの前身・カジバのエレファント900をモデルにしたバイクです。この車名はエレファント900にまたがり1990年のダカールラリーを制覇したエディ・オリオリの名から来ており、限定500台のみの生産となります。
MV AGUSTA初のオフロードモデルとして「コンパクトで、軽く、機能的なデザイン」を開発コンセプトとし、排気量931ccの水冷3気筒DOHC4バルブエンジンを搭載しています。この3気筒エンジンは57kgと軽量で、最高出力は124ps/10,000rpmで最大トルクは102Nm/7,000rpm、さらに3,000rpmでトルクの85%を得られるという、パワフルでトルクフルな仕様です。
6軸IMUやライドバイワイヤによって、電子制御も充実。アーバン、ツーリング、オフロード、カスタム・オールテレーンの4種類の走行モード、トラクションコントロールは公道走行用に5段階・オフロード走行用に2段階調整可能な上無効にすることも可能で、レインモードも用意されています。
7インチのカラーTFTディスプレイはBluetoothやWi-Fi接続できるほか、MV AGUSTA全モデル共通のアプリ「MV Ride」でナビはもちろん、エンジン始動前に機能をセッティングしたり走行データを見たりすることも可能です。
シート高は850mmと870mmの二段階に調整可能。ホイールベース1,610mmのディメンションに、フロント21インチ、リア18インチのブリヂストン製オフロードタイヤ・Battlax AX41を標準装備として採用しています。また、ロード用にBattlax A41タイヤもホモロゲーションされています。
ブレーキはブレンボ製で、フロントは320mmディスクのStylemaキャリパー、リアは265mmディスクの2ピストンキャリパーです。
そのほかクラッシュバー、アルミ製エンジンガード、追加ライト、容量39Lと32Lのリジッドアルミ製サイドケースなどが標準装備されており、ロード、オフロード問わず日常的使用の際の利便性が高められています。
発売開始は2024年初頭予定です。