今季からオフロードウエアを展開しはじめたクシタニが、ライディングテクニックの新連載”オフテクをマナボウ”を同社サイトでスタート。この連載では、全日本モトクロス選手権IA1クラスで5度チャンピオンを獲得し、世界選手権にも出場した経験を持つ山本鯨氏を講師に迎え、オフロードバイクのライディングテクニックを学んでいく。

第5回では、マシンを安定させるスタンディングテクニックの基本的な姿勢や、バランスの取り方などを学んだ。ただし、これらは平地を想定しての姿勢。オフロードコースには平地だけでなく、上り坂や下り坂も含まれるということで、今回は応用編として、上り坂と下り坂でのスタンディング姿勢を学んでいく。

登りのポジションは”フロント荷重”

スタンディングの基本的なポジション(まだ見ていない方は第5回
をチェック!)のまま上り坂に差し掛かると、前輪が上がり、荷重は後ろにかかる。後ろ荷重のまま上り坂を登ろうとすると、手に力が入って意図せずアクセルを多く開けてしまったり、ハンドル操作がしにくくなるなど、マシンのコントロールが上手くできず転倒のリスクが高くなる。そこで意識したいのが、上り坂でのポジションだ。


上り坂を走る場合は、平地でのポジションから、足をステップの前側に置くように踏みかえる。そして前傾姿勢になってフロントに荷重をかけるように立つことで、後ろ荷重になることを避け、身体に力が入らない自然なポジションで乗ることができる。

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