現地時間8月19日(土)、アメリカ・メリーランド州にあるバッズクリーク・モトクロスパークにて、AMAプロモトクロス第10戦が開催されました。
Monster Energy/Pro Circuit/Kawasakiの下田丈は、第9戦終了時点でランキング3位に浮上。さらにこのバッズクリークは昨年総合優勝を挙げている地でもあり、前戦からの連続表彰台獲得となるか、期待が持てます。
下田は総合7位で予選を終えると、モト1ではイン寄りのグリッドにつきます。スタートを決め、ホールショットを獲得してトップで30分のレースを開始。ですが、スタート直後から下田のすぐ後ろについていたヘイデン・ディーガンが勝負を仕掛け、レース開始2分ほどで下田をパス、下田はディーガンに続き2番手を走行します。
ところがレース開始15分後、下田が順調に2番手走行を続けていた最中、転倒したライダーの救助のため赤旗が提示されレースは中断。再開後は15分のレースで、グリッドから一斉スタートとなりました。
下田は最初と同じグリッドからスタート、やや出遅れたものの、集団の中でファーストコーナーに飛び込みますが、そこで前にいたディーガンが転倒。下田もそこに引っかかり、転倒は免れましたが順位を大きく落とし、14番手で1周目を終えます。そこから下田は少しずつ順位を回復し、残り7分で10番手にまで浮上。さらに計時終了後に6番手集団に入り、そこで7位にまで順位を上げてゴールしました。
優勝はジャスティン・クーパー、2位にハンター・ローレンス、3位にはジャレク・スウォルが入りました。
続くモト2でも、下田はイン寄りのグリッドからスタート。オースティン・フォークナー、クーパー、ハンターに次いで4番手でファーストコーナーを抜けていきます。
レース開始から17分が経過した頃、スタートでトップに立っていたフォークナーがハンターとクーパーにパスされ、下田の前の3番手まで順位を落としてきます。そしてラスト10分のところで下田はフォークナーに追いつき、アウトバンクを使ってフォークナーをパス、3番手に。
そのまま順位は変わらず、優勝はハンター・ローレンス、2位にクーパー、下田は3位でレースを終えました。総合順位トップ3はモト2の結果と同じで、下田は総合順位は3位。2戦連続で表彰台を獲得しました。
ポイントランキングはハンター・ローレンスが391ポイントでトップ。2位はジャスティン・クーパーで369ポイント、下田丈が3位で343ポイントと続きます。
来週の第11戦アイロンマンでアウトドアのシーズンは終了します。最終戦で下田がどのようなパフォーマンスを見せるのか注目です。
また、全日本選手権にフル参戦しているヤマハのジェイ・ウィルソンが第9戦からのラスト3戦、スターレーシングチームよりイーライ・トマックの代役として参戦しています。今ラウンドの結果は14-16で総合16位でした。