現地時間4月29日(土)、AMAスーパークロス第15戦ナッシュビルにて、チームホンダHRCのハンター・ローレンスが250SX EASTで7勝目を挙げ、AMA 250SX EASTのチャンピオンを獲得しました。
そしてその翌週5月6日(土)、AMAスーパークロス第16戦デンバーでは、同じくチームホンダHRCのジェット・ローレンスが250SX WESTのレースで3位に入り、AMA 250SX WESTでチャンピオンを獲得。このEAST、WEST両クラスでローレンス兄弟が250SXの東西制覇を果たしました。兄弟による東西同時制覇は史上初の快挙となりました。
今シーズンAMA 250SX EASTクラスに参戦する23歳のオーストラリア人ライダー、ハンター・ローレンスにとって、このチャンピオン獲得は自身初のものとなります。今シーズンは9戦中7勝、残りの2戦も3位表彰台を獲得と安定して強い走りを見せ、最終戦を残して2位に56ポイント差をつけてチャンピオンを決めました。
ホンダにとっては250SX EAST14回目のチャンピオン獲得、そして250SX合計で19回目のチャンピオン獲得となりました。
ハンター・ローレンス(チームホンダHRC)
「心の底から、ありがとうと言いたいです。今僕と一緒にいる人たちは、僕が最低の状態の時に一緒にいてくれた人たちなので、(このタイトルは)素晴らしいものです。
子どもの頃こんなことを夢見ていたとは言えません。これが実現可能だと知らなかったからです。まるで夢のようで、胸がいっぱいです。
今週末は完璧で、信じられないものでした。愛する人たち、大切な人たち、チーム全員と一緒にお祝いしたいです。かけがえのない体験でした。」
ブランドン・ウィルソン(アメリカホンダ スポーツ・エクスペリエンスマネージャー)
アメリカホンダとHRCを代表して、ハンターに大きな祝福と感謝の意を示したいです。
もちろん、メーカーとチームにとってチャンピオンシップに勝つことは常に素晴らしいことですが、ハンターはこのチャンピオン獲得のために多くのことを乗り越えなければならなかったので、これは特に素敵なことです。彼の家族は、ヨーロッパ、そしてアメリカに引っ越して、多くの犠牲を払ってきました。兄として、ハンターはしばしば自分で道を切り開かなければいけませんでしたが、怪我や挫折を経験しながらも、彼は常にポジティブな姿勢を貫いてきました。私たちは彼をとても誇りに思っており、これからの活躍も期待しています。」
一方、8戦中5勝を挙げてAMA 250SX WESTクラスでチャンピオンを獲得した弟のジェット・ローレンスは2022年シーズンにAMA 250SX EASTクラスでもチャンピオンを獲得しており、史上4人目の東西制覇者となりました。また、2021年、2022年にAMAプロモトクロス250でチャンピオンを獲得しているジェット・ローレンスは、ジェームズ・スチュワートに次いで、AMAプロモトクロス2冠とAMA 250SX東西制覇を果たした史上2人目のライダーとなりました。
これにより、ホンダは250SX WEST6度目のタイトル、そして250SX合計で20回目のチャンピオン獲得を遂げました。
ジェット・ローレンスは450クラスに転向し、5月末にスタートする2023年のAMAプロモトクロス450に、HRCから参戦する予定です。
ジェット・ローレンス(チームホンダHRC)
「このバイクは僕をとても良くしてくれました。このチームは素晴らしいです。家族というより、もはや家族です。彼らは『全てのこと』を僕と兄にしてくれました」
ブランドン・ウィルソン(アメリカホンダ スポーツ・エクスペリエンスマネージャー)
「ホンダのAMA SX250シーズンにとって、そしてジェットの250のキャリアにとって、なんて素晴らしいものだったでしょう! 2021年シーズンに向けて彼を採用した時、彼が特別になることはわかっていましたが、誰もここまでの成功を予想していなかったと思います。彼がチームに加入してから5つのチャンピオンシップがあり、そのうちの4つでタイトルを獲得し、今回のものは最も独占的でした。CRF250Rで素晴らしい走りを見せてくれた彼が、CRF450RWEでどのような走りを見せるのかを見るのが待ちきれません」