こんにちは、林道ママこと松下時子です。電動オフロードバイク「CAOFEN F80 STREETロングレンジ」とオグショートランポで遊ぶ林道ツーリング『ミライ・リンドウ』、第8回目は、山岳信仰が息づく、妙高戸隠連山国立公園にある、野尻湖東エリアを走ります。
野尻湖を眼下に飯縄山や黒姫山、妙高山を一望する。斑尾高原周遊ルート
ミライ・リンドウ vol.04にて、野尻湖の西、錦秋の妙高山麓で県境越えをする「林道妙高小谷線」を走りました。今回はこの翌日のお話です。寒くて朝4時に目が覚めた朝、出発前に散歩をしていた時の気温ですらマイナス2度。私が住む埼玉でいう真冬の寒さでした。では、さっそく今回のスタート&ゴール地点となる「まだらお高原・山の家」へ、トランポで移動します。
ミライ・リンドウ vol.04「新潟県・長野県 林道妙高小谷線」はこちら。
「まだらお高原・山の家」に到着しました。高原らしい広々とした空。爽やかな青空ですが、風は冷たくて、防風ジャケットをチョイスしてホント良かったです。まずは、山の家に行ってみました。館内は木のぬくもりでいっぱい。お目当てだった斑尾周辺の資料をいただきました。
今回は2本の林道を走ります。1本目は、私が長野県のおすすめ林道のひとつとしている「林道斑尾線」、もう1本はバイク仲間のけんさんに教えていただいた「荒船林道」です。「荒船林道」は初走行なので楽しみ!
「林道斑尾線」の入口には標識はありません。目印は右側にだけある白のガードレール。林道の入口から森の奥へと伸びています。県道504号から砂利道も見えるので「ピン!」と来るかと思います。なお、入口の標高はすでに700mを越えています。ここから1015mまで標高を上げていき、ビューポイントに辿り着いたときには、キラーンと目が輝くだろうことは簡単に想像がつきます(笑)
少し標高が上がるだけで山深さを味わえるのも、この林道のいいところです。少しずつ黄やオレンジに変化していく景色を、キョロキョロしながら走っちゃいました。
花のようにひらひらとした湖形の野尻湖は、水で満たされ、飯縄山や黒姫山、妙高山の山並みがすぐそこに迫って見えます。この場所は、もう何十年も前に、迷子になった末に辿り着いたことがあります(笑)。当時も見入ってしまった景色は、いつ来ても美しいです。あなたにもぜひ、この瞬間を体感していただきたいです。
「林道斑尾線」を抜けると、やがて県道96号を離れ、斑川沿いの道を北上します。七曲の池まで来ると「荒船林道」の入口が見えてきます。池はとても小さいです。
路面を見る限りひんぱんに利用されていそうなので、さっそく入っていきます。林道はずっと下りなんです。標高もさほど高くないので、見晴らしは期待していなかったのですが……。あらまー、途中の深い森林の、ところどころで麓を望むことができました。ブラボー! この林道、気に入っちゃいました。
今回の斑尾高原周遊ルートは、豊かな自然の中を走る、爽やかな林道でした。見どころは、北信五岳に囲まれた野尻湖の眺めでしょう。難易度が低いダートなので、初心者さんも、ぜひ、大自然を堪能してください。そして、体に高原の風を通して元気にリフレッシュしていただきたいです。