"Empty Quarter"(何もない土地)をひたすら走る過酷なマラソンステージ2日目。そのスペシャルステージの距離は185kmと短めだが、サポートをを受けられない2日間はマシンとライダーの耐久力を試されるもの。ダカールは終盤、いよいよ佳境を迎えている

Extended highlights Stage 12 #Dakar2023 - #W2RC

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ダカールラリーは中盤までシーソーゲームをうまくこなしながらタイムを稼ぎ、後半はどのタイミングでスパートをかけられるかを計りながら作戦を組み立てるのが常套手段だ。スパートをかけるステージは、できるだけ他のライダーと差をつけられるものを選ぶべき。すでに後半の山場であるステージ11は終えてしまっていて、あとは200km以下のスペシャルステージが続く。

ステージ12はホンダのイグナシオ・ホセ・コルネオがこの2023年ダカール2度目の優勝を勝ち取った。本人も「CRF450 RALLYも好感触で、できるだけプッシュした。砂丘がとても楽しかったよ。距離が短かっただけに、ステージ優勝の結果が総合順位には反映できず、8位をキープしている。ダカールラリーでは何が起こるかわからないので、残り二日間、最後まで戦う 」とコメントを残しており、この厳しい状況を示唆している。

Stage 12, Dakar 2023 - Highlights

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優勝争いはKTMのトビー・プライス、ハスクバーナのスカイラー・ハウズ、そしてKTMのケビンベナビデスの3名に絞られた感がある。プライス、ハウズ、ケビンはこの数日順位を入れ替えながらレースを進めており、ステージ12はプライスのターンであった。この3名の中でもプライスだけが2度の総合優勝を手中に収めており、この3年間遠のいているKTMによるダカールタイトルを取り戻しに来ている。「マラソンステージはうまくいった。正直言って昨日はあまり眠れなかったが、砂丘で全力を尽くした。今は本当に接戦で、小さな問題でも勝利を逃してしまう。これからの2日間も頑張って、少しでも楽しんでやろうと思っている」とプライス。

ハウズがプライスに逆転されたタイム差は、わずか28秒である。「今日はいいステージだった。Empty Quarterは本当にその名にふさわしいものだ。ただの果てしない砂丘の海なんだよ。終盤にこんなフィールドを使うなんて本当にエキサイティングだと思う。マラソンのステージは両方ともうまくマネジメントできた。2日間ともに一貫したペースで走れたし、身体もマシンもなんの問題も無い。今は残り2つのステージのことを考えているよ、どちらもあまり長くないからこの戦いはゴールまで続くはずだ」というハウズのコメントに、終盤の厳しさが表れている。

総合3番手のケビンはトップから1分58秒差でこちらもまだまだ優勝を狙える圏内だ。やはり「今日は後方スタートだったので、大きなミスをしないようにタイムを稼ごうとしていた。結果的にうまくいったし、次のステージに向けていいポジションをとれたと思う。明日はこのダカールで最も決定的なステージになるはずだ」と終盤の緊張感を語る。

この3名のステージ順位つまり、ステージ13のスタート順はプライス3番目、ハウズ6番目、ケビン5番目。154kmのスペシャルステージ内でプライスはどの程度道を切り開かなければならないのか、ハウズ、ケビンはわずかな後方の位置をどこまで活かせるのか。

ステージ13は距離こそ短いものの、やはり砂丘がほとんどでハードなステージだ。

Bikes and Quads Top moments - Étape 12 / Stage 12 - #Dakar2023

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