レストデイを挟んで後半へ突入したダカールラリー。このステージからは「Empty Quarter」(何もない土地)と呼ばれるサウジアラビアでも手つかずの自然が残る地域を走る。リヤドからハラドへ向かうスペシャルステージ358kmにリエゾン328kmは、涸れ沢や渓谷などが続くナビゲーションの難しい一日となった
映像にもあるとおり、60km地点でホアン・バレダがクラッシュ。救命措置を受けてヘリコプターで病院まで空輸されることになりダカールラリーから離脱。夜のうちにバレダは第2腰椎の骨折を発表している。ホンダのエイドリアン・ファン・ビバレンは「ウェイポイントにようやく到着した後は、5人のライダーたちで共に進むことになった」と説明。なお、スタート地点でロードブックを壊してしまったメイソン・クラインはビバレンについて行く作戦をとったもののレース中にビバレンに衝突したとのこと。二人とも幸い復帰し、ビバレンは10位、クラインは17位のリザルトを残している。
ステージはルチアーノ・ベナビデスが2023ダカールにて2勝目を上げ、2番手にはトビー・プライス、そして3番手には総合トップをこの日も守ったスカイラー・ハウズが入った。総合においてもプライスが2番手につけ後半に向けてレースが激化することが予想される。
ホンダ勢は前述のビバレンが総合4番手、パブロ・キンタニラが5番手。スパートをかけるならどのタイミングか。非常に難しい局面が続く。
ステージ9順位
総合順位
ステージ10ではさらに「Empty Quarter」の奥地へ。スペシャルステージは非常に短く114kmだが、ステージ11で273kmを終えたあと12〜14はすべて100km台で短いスペシャルステージになっている。