ステージ5にて、救助を受けるほどのクラッシュながらその後ゴールまでたどり着いたホアン・バレダはレースを続行。また体調不良で危ぶまれたダニエル・サンダースも勢いを取り戻したステージ6。バレダは総合4位、サンダースは総合8位としっかり優勝候補圏内にとどまっている。サンダースは「昨日よりはだいぶいいが、50kmを超えたあたりで苦しくなった」とコメントを残している。後述するマラソンステージの前半であるステージ7キャンセルはサンダースにとって福音となるはず。
この日のステージ優勝はダカール総合優勝経験のあるケビン・ベナビデスの実弟ルチアーノ・ベナビデス。新レギュレーションのトップ走行に与えられるボーナスでルチアーノは2分37秒を得たこともあり、この日のレースを有利に進めることができた。自身初のステージ優勝となっただけでなく、ハスクバーナにとって2年ぶりのステージ優勝にも貢献。総合では同じくハスクバーナのスカイラー・ハウズがトップに君臨しており、同ブランドがダカールラリーを躍進中だ。
ルチアーノは 「ダカールでの初ステージ優勝は、僕にとって大きな意味がある。本当に特別な一日だったよ。今日はとてもタイトなレースになると思っていたので、スタート直後からかなりプッシュしたんだが、すべてがうまくいき、自分の力を出し切り、最速タイムを出すことができた」と意気揚々とコメントを残している。
現総合トップのハウズは「今日は本当に楽しかった。砂丘のトラクションが高かったから砂丘をジャンプしてクリアできるとても楽しいステージだった。ステージが少し短いのでタイムは厳しいと思ったが、いつも通りベストを尽くし、ミスを最小限に抑え、しっかりとしたペースを保つことに徹した。レースをリードしているということはあまり意識していなかったし、まだ先は長い。長い一日で、リエゾンにだいぶ時間がかかったものの、気分はいいし、バイクの調子もいい」とのこと。
ホンダ勢はステージ5で1位だったエイドリアン・ファン・ビバレンがルートを切り開いてステージ11位で総合5位をキープ。昨日2位だったホセ・イグナシオ・コルネホもステージ8位と、ダカールならではのシーソーゲームが続く。ゼネラル・マネージャーのルーベン・ファリアは「ダカールラリーも7日が過ぎたがまだまだ先は長い。今日はライダーにとって体力、抵抗力、技術力が要求される長丁場だったものの、彼らはとてもよくやってくれた。トップライダーの順位は非常にタイトなのでし、我々は同じように一貫性と向上心を持って走り続けるだけだ」と落ち着いた言葉を残している。
ステージ6順位
総合順位
�❌ BIKE RACE: STAGE 7 CANCELLED ❌�
— DAKAR RALLY (@dakar) January 6, 2023
Faced with the weather problems experienced again today and the level of tiredness observed among all the riders in the category, the Dakar organizers have decided to cancel the special for stage seven between Riyadh and Al Duwadimi.
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なお、ステージ7リヤド〜アル・ドゥワディミ間のスペシャルステージは、天候に恵まれず、全選手の疲労度が高いことから、中止が決定された。明日バイクカテゴリーはスペシャルステージではなく舗装路を通ってアル・ドゥワディミへ向かう。元々ステージ7-8はサポートが得られない2日間のマラソンステージだったのだが、その後半ステージ8だけが決行されることに。