トライアンフオーナーを中心としたトライアンフファンのためのイベント、TNR(トライアンフ・ナショナル・ラリー)2022が長野県富士見高原スキー場で開催されました。バイクレッスン、試乗会、デモンストレーション、食事、体験、さらに音楽、アートまで。お腹いっぱい楽しめるバイクイベントでしたよ!

朝から雲ひとつない快晴。東京から長野に向かう中央道はバイク、バイク、バイク……。台風に潰された憂鬱な週末が続き、誰もがこんな日を待ち焦がれていたんですね!

駐車場には整然と並べられたたくさんのトライアンフ車両。でも実はこのイベント、他メーカーのバイクでも参加できるんです。しかも事前予約しておけば入場は無料。今年は過去最高の来場者数を記録し、大いに盛り上がりました。

イベントには豪華ゲストが多数出演。モーターサイクルジャーナリストの佐川健太郎さん、エンデューロライダー石戸谷蓮さん、エクストリームライダーの屋比久大さん、木下真輔さん。

佐川さん、石戸谷さんによるオンロードバイクレッスン、オフロードバイクレッスンが行われ、石戸谷さんと屋比久さん、木下さんはデモンストレーションも披露してくれました。さらに参加型企画としてカスタムマシンコンテストや「手押しでGO」「オンタイムGP」など楽しいコンテンツも開催。

そしてライダーだけでなく、イラストレーター/デザイナーとして多方面で活躍する加藤ノブキさん、ヘルメットペインターのHIGH JUMPERさん、DJ Takeshitaさん、ベーシストの清水玲さん、Wahruさんなど、多彩なゲストが登場し、アートと音楽に彩られたイベントとなりました。

さらにイベントは第1部と第2部に別れており、17時以降の第2部ではアルコール類の販売も許可され、ホテルとキャンプ場を予約したお客さんだけが楽しめる特別な時間が企画されました。

ここからはその一つ一つの様子を写真付きでお送りします!

アドベンチャーマシンでオフロードレッスン

まずはエルズベルグロデオ・チャレンジやCROSS MISSIONを主催するエンデューロライダー石戸谷蓮さんのオフロードレッスン。トライアンフのオフロードモデルと言えばそう……。

今年発売したニューモデルTIGER1200です。こちらは30Lのガソリンタンクと前21インチ、後18インチのスポークホイールを装備したTIGER1200 RALLY EXPLORER。また、他のTIGERシリーズやスクランブラーモデルでの参加者もいましたよ。

富士見スキー場のゲレンデの中でも斜度の緩い場所にカラーコーンを置き、初級オフロードレッスン。参加者たちはスタンディング、コーナリング、ギャップのいなし方などを教わっていました。

わずか1枠45分のレッスンでしたが、みなさんしっかり上達されたようで、最後にはこんなウッズの中もスイスイ走ってました。

また、佐川健太郎さんは駐車場の一部に作られたイベントスペースでオンロードモデルを対象としたライディングレッスンを担当。

デモンストレーションも見応え十分!

一番会場を盛り上げてくれたのはエクストリームライダーの屋比久大さん、木下真輔さんによるエクストリームバイクショー。

とんでもない姿勢でも華麗にバイクを操り、会場を魅了します。

2人同時にバイクに立って両手離し。

素晴らしいテクニックを披露してくれました!

そしてもう一つのデモは石戸谷さんによるゲレンデヒルクライム。

会場の目の前にあるこのゲレンデをTIGER1200で駆け上がる、ということで大勢の観客が見守る中、チャレンジ!

お見事! 

全日本エンデューロ選手権やエルズベルグロデオで石戸谷選手の本気の走りを目の当たりにしているOff1.jpにとっては当たり前ですが、TNRに集まった大勢のお客さんはあまりオフロードには縁のないツーリングライダーばかり。そんな方々にエンデューロライダーのスキルをアピールしてくれました。

他にも趣向を凝らしたイベントやステージがたくさん

メイン会場に作られたステージで一日司会・進行を努めてくれたMC P-Nutz(ピーナッツ)とトライアンフレディのお二人。

こちら「手押しでGO」はエンジンをかけずにバイクを押して規定のコースを走り、一番早かった人が景品をもらえるというゲーム。公平を期すためにバイクはトライアンフジャパンが用意した広報車のスピードトリプル。勢い余って転んじゃうんじゃ……と、見ていてドキドキでしたが、こちらのミキアキさんが19秒688というタイムで優勝!

そして「オンタイムGP」は設定されたコースを33秒に最も近いタイムで周回した人が優勝というゲーム。早すぎても遅すぎてもいけません。このゲームはWAMさんがなんと32秒539で優勝。スピードやテクニックを競うレースではなく、こんな趣向を凝らしたゲームも楽しいですね。

他にもトライアンフの最新モデルを公道で試乗できる試乗会あり。

カスタムコンテストあり。

出店企業から提供された豪華景品がもらえるじゃんけん大会あり。

出店企業や飲食店もたくさん

こちらがメインステージ前に設置された会場。大きなテントの中には常に人がたくさんいて、広場も賑わっていましたよ。写真は開場前の様子。

沖縄そばにホットドッグ、カレーに焼肉などなど! 飲食店もたくさん出店していて、1日いても食事には困りませんでした。

出店企業も豪華! カスタムパーツやライディングギア、ドラレコ、タイヤなどなど。

足裏マッサージのお店も大繁盛。遠くからバイクで来場したお客さんには最高に嬉しい出店ですね。

アライヘルメットの人気モデルRAPAIDE NEOをコラボデザインした加藤ノブキさんが愛車と一緒に写った写真をイラストに起こしてくれたり、ヘルメットペインターのHIGH JUMPERさんがヘルメットを塗ってくれたり……!

芸術の秋……!!

レザークラフト体験やコーヒー焙煎体験、ネイルアート体験など、体験系の出店もたくさんあり、バイク以外も楽しめるイベントでした。

駐車場ではSNSで繋がったお客さん同士が撮影会をしていたり。こんなオシャレなイベントだから女性ライダーもたくさん来場していましたよー。

自らもトライアンフオーナーだというベーシスト清水玲さんが愛車を展示して演奏していました。

ベース演奏に聞き入っていた女性にお話を伺いました。

「TNRには初めて参加したんですけど、なかなかバイクのイベントでベースだけで演奏される人って珍しくて、聴き入っちゃいました。会場の雰囲気や出店のお店もオシャレでトライアンフさんっぽいな、と思います。今日は天気も最高で、来るまでの道もとても気持ちよかったです」と、カワサキのニンジャ650で来場したという荒野萌さん。

第2部はアルコールもアリで大盛り上がり

そしてイベントは15時には終焉を迎え一旦お開き。ですが、実は17時からホテルとキャンプ場に宿泊するお客さんだけの第2部がスタート!

綺麗な夕日が山の向こうに沈んでいきます。

さすがに少し肌寒くなってきたと思ったら、会場のあちこちに焚き火台が出現。おしゃれな焚き火台ですねぇ……。

DJ TakeshitaさんのDJを楽しんだり。

清水玲さんとWahruさんのユニット「コヨーテ」のライブを聴いたり。オリジナル曲はもちろん、トライアンフがイギリスのメーカーということでビートルズの「Come Together」のカバーを演奏してくれたりしましたよ。

渋すぎます……!

お酒も入って素敵な夜を楽しみました。

そして加藤ノブキさんとHIGH JUMPERさんが合作でライブアートを制作。

こちらで完成〜……と、思いきや。

こんな仕掛けがありました! 最初からマスキングテープが貼ってあったんですね。こちらもお客さんにプレゼントされましたー。

っと、そんなコンテンツ大大大盛りなトライアンフのイベント、TNR(トライアンフ・ナショナル・ラリー)2022は過去最高の来場人数で大盛り上がり。バイク、音楽、食事、アートで朝から夜まで楽しい尽くしのイベントでした。メーカーの垣根を超えて「ライダーに楽しんでもらいたい」というトライアンフの気持ちが最高の1日を演出してくれましたね。