2022年全日本モトクロス選手権が開幕。今年から熊本に拠点を移し、練習を重ねてきた大塚豪太は特に去年悩まされたスタートに力を入れ、改善をしてきた。「今年は迷いが無いです」と語る大塚には走りの軸ともなる自信が感じられた。

「マシンより、メンタルのセッティングにシフト」

今回のレースについて大塚は「熊本に来て、新しい環境で取り組んできた成果が出たかなと思います。去年は色々悩んで、楽しく走れなかったのですが、今回は自分の走りを発揮して楽しめた感じがしました。ただ、プロとして結果を残さないといけないので、そこに関しては悔しいです。2ヒートとも見えるところにあと2台いたので、そこまで(表彰台圏内)は絶対にいきたかったというのが心残りです。今年はヒート優勝を目指してやってきてるので、こんなところを走っている場合ではないのですが、感触としてはトップとそんなに大差ない走りができているのではないのかなと思います」と悔しさも前向きに捉えていた。

さらに、「去年はマシンセッティングに注力していましたが、マシンで色々悩むよりも、メンタルのセッティングにシフトした方が良い結果が残せると感じました」と、メンタルの強化も結果に繋がったという。

結果はヒート1が6位、ヒート2が7位で総合6位。迷いのない走りで、トップに迫る勢いを見せた。次戦はチームT.E.SPORTの本拠地である川越で開催。大塚自身も慣れているコースのため、今回の悔しさをどのように発揮してくるのか、次戦にも期待が高まる。