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さらに、YZのクラッチは引き摺らないセッティングになったので、たしかにギヤの入りが少し改善した。

ちなみに、クラッチの感触がよくなったので、フロントも上げやすくなった感がある。なんというか、クラッチのつながる瞬間がギュっとなった感触。ぱちんとクラッチを軽く溜めて離すだけで、低中速があるYZはラフなスロットル操作でもふわっと浮いてくる。これは…たしかに調子がいい。

以前セローにこのリテーナーを入れたときも、同じ感触だった。特にセローの場合、トレールなのでかなりアバウトなところが多い。むしろ、デジタルに反応しないタメの部分が存在する。そのタメ自体が、ビギナーの操作感にちょうどいいことも、よくわかっているのだけど、使い慣れるといいのだ。セローなら、ダレもカレもがリテーナーをいれればいいとは思っていない。フロントをあげたいけど、あまりうまくいかない、という時に、クラッチがしゃっきりすると、操作も安定する。トライアルの知見がない僕が言えるのはこのくらいだけど、まぁ、大きな違いだ。

リテーナーには裏部分にワッシャーを噛ませると、スプリングの効きを弱く出来るので、クラッチの重さ調節ができるらしい。精度がでていれば、多少スプリングが弱くても滑ることは少ないという見立てだそう。わりと、YZ125ユーザーはここにワッシャーをかませまくって、めちゃくちゃ軽いクラッチにしている人もいると北村さん。なるほどねぇ、次はやってみよう。その前に、無償修理にださなければ…。