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ついでに、プレートの溝きりもしてもらった。溝を切ることで、遠心力でオイルがばーっとクラッチシステムを潤滑する効果を、さらに高め、こちらも精度アップに寄与するということらしい。もちろん、メーカーが作ったクラッチなんで、通常の使用にはなんら問題ない。だけど、とにかく北村さんはその精度を高めたくてしょうがない。まぁ、とはいえどトライアルの業界では、北村さんのところにクラッチの調整をしてほしいと日夜ライダー達がクラッチを送りつけるそうで、その効果のほどは間違いがない。ていうかさ、ファクトリーがやってることも、こういう精度アップの積み重ねなんだから、まぁ、間違いはないんです。
しっかり精度を出してあげれば、クラッチを引き摺ることはないから、解消するはず、ということらしい。
ちなみに、僕が半年ほどつかったYZのプレート。結構焼けてますね。iMacの画面の上においても、ひずみみたいなのは見つけられなかった。めちゃくちゃ半クラ下手に使いまくる僕でも、まぁ、YZのクラッチはへこたれないタフなやつです。信頼性バツグン。
実走。あ、これたしかに良くなってるわ…
クラッチを2本指で握ったときに引き摺らないでほしい。そういうわけなんですが。しっかり調整してみると、たしかに引き摺っている感触はなくなる。レーサーは少なからず引き摺るようなイメージがあるし、クラッチにオイルがまわらないうちは、構造上引き摺ってしまう。余談だけど、ギヤを入れたままエンジンを確実にかけたいJNCCのスタートでは、ギヤを入れてクラッチを握ったまま、暖機時に全開にするとエンジンのかかりがいいらしい。クラッチを引き摺らないんで。
ちなみに、北村さんのリテーナーを入れてから、ギヤが入ったままでエンジンがかかりやすくなった。クラッチが切れているのだ。