こちらのブースではIRCのオン・オフ両用タイヤがズラリと展示されていた。奥(左)の方がよりオンロード色が強く、手前(右)になるにつれ、オフロードに寄っていくような展示となっている。
この中に2つ、2022年発売予定のニュータイヤがあった。
オフロード走行性能に優れたGP-610
オンロード寄りのGP-410
まずはこちらGP-610。これまでTR-8が担っていた役割を今後はこのタイヤが受け継いでいくことになる。
ブロックの高さは編集部実測約12.5mm。公道を想定した欧州のエンデューロレースで使用されるFIM規格ではブロック高は13mm以内となっているので、それに近い性能が期待される。
そしてこちらがGP-410。GP-110の後継という感じだろうか。既存のGP-22を基準にGP-610がオフ寄り、GP410がオン寄りという位置付けになる。
こちらのブロックの高さは約11mmだった。
GP-610はモトクロスタイヤに近い硬めのコンパウンドを使用しており、ブロック感覚が広く、高さも高い。それに対してGP-410はオンロードタイヤに近い柔らかめのコンパウンドを使用し、ブロック感覚は狭く、低めというスペックだ。
どちらもフロントタイヤも同じようなブロックパターンで開発中とのこと。
GP-610 タイヤサイズ一覧
サイズ | タイプ | 標準リム幅(inch) | 許容リム幅(inch) | |
---|---|---|---|---|
FRONT | 2.75-21 45P | WT | 1.85 | 1.40-1.85 |
FRONT | 3.00-21 51P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
FRONT | 80/100-19M/C 49P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
FRONT | 80/100-21M/C 51P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
REAR | 4.10-18 59P | WT | 2.50 | 1.85-2.50 |
REAR | 4.60-18 63P | WT | 2.75 | 2.15-2.75 |
REAR | 120/80-18M/C 62P | WT | 2.75 | 2.50-3.00 |
REAR | 120/80-18M/C 62P | TL | 2.75 | 2.50-3.00 |
REAR | 120/90-16M/C 63P | WT | 2.75 | 2.50-2.75 |
GP-410タイヤサイズ一覧
サイズ | タイプ | 標準リム幅(inch) | 許容リム幅(inch) | |
---|---|---|---|---|
FRONT | 2.75-21 45P | WT | 1.85 | 1.40-1.85 |
FRONT | 3.00-21 51P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
FRONT | 80/100-19M/C 49P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
FRONT | 80/100-21M/C 51P | WT | 1.85 | 1.60-2.15 |
FRONT | 110/80-17M/C 57S | TL | 2.50 | 2.15-3.00 |
REAR | 4.10-18 59P | WT | 2.50 | 1.85-2.50 |
REAR | 4.60-18 63P | WT | 2.75 | 2.15-2.75 |
REAR | 120/80-18M/C 62P | TL | 2.75 | 2.50-2.75 |
REAR | 120/80-18M/C 62P | WT | 2.75 | 2.50-3.00 |
REAR | 120/90-16M/C 63P | WT | 2.75 | 2.50-2.75 |
REAR | 140/70-17M/C 66S | TL | 4.00 | 3.50-4.50 |
予定されているラインナップはこちら。2022年7〜8月くらいにこの中から3サイズほど第一段としてリリース予定とのこと。
GP-610はセロー250やCRF250L、KLX230などを想定されており、21-18を基本とし、リアにはセロー250用のチューブレス設定も。そして19-16サイズもラインナップ。GP-410にはそれらに加えて17-17のヴェルシスやV-STROMなどのミドルアドベンチャー用も。
売れ行き次第ではビッグオフ用やCT125ハンターカブなどにも使えるサイズも検討しているようだ。