角パイプの内側にオス型がはいっていて、まわりをメス型がつつむ

スウェージング、という加工ができるマシンへ投入する。スウェージングマシンは、振動で角パイプを打ち付け、テーパーの形状にするもの。絞りを作るのだが、いわばアルミの鍛造だ。

下が材そのもの、真ん中がスウェージング済み。磨きの工程を経て、上の形状になる。

そこからプレスをかけて、アーチ状にする。

切削なども終わった、アーム部分。

アクスルを溶接して…

さらにブリッジ部分も溶接を。すべて、溶接ロボットで正確にこなされる。

精度を計測、細かな最終的な調整をかける。加工後まもなくおこなうため、修正が可能なのだとか。

時にジャンプ、時にガレ場。ダカールラリーのステージは、年々難しいモノになっており、マシンへの負担も巨大化している。スイングアームは、その厳しさを直に受け止めるパーツだ。剛性が高ければいいというものではない。最適化されたねじれ剛性、クッション性、そしてタフな強度があってはじめて成り立つのだが、近年では、さらにその性能に磨きをかけて、テーパー形状で後端部を軽量化しているわけだ。