今年は全日本モトクロスやG-NETなどとスケジュールが被ることでライバルである渡辺学、鈴木健二がともにフル参戦できないJNCCは、大きなトラブルさえなければ馬場大貴のチャンピオンは揺るぎないものと見られていた。しかし蓋を開けてみれば第1戦、得意な阪下で渡辺に打ち勝ち、さらに第2戦、広島で鈴木に勝ち、そしてそして、第3戦、鈴蘭でも鈴木を下して開幕3連勝を成し遂げた。フル参戦かどうかなど関係ない。そんな事情がなくても「実力で獲る」と言わんばかりに馬場の勢いは止まらない!

エルズベルグ仕様のYZ250X

鈴木健二のマシンは先日の日野ハードエンデューロで披露されたエルズベルグロデオ仕様のYZ250X。セルフスターターが装着されている。

シートはもはやお馴染みになったMTBタイヤを貼り付けたシートを装着。今回の鈴蘭ほど、このシートが役に立ったレースはなかったかもしれない。ヌルヌルで滑りやすいシートで、登りでトラクションを掛けるには必須と言える。

今回初登場のレースクイーン、麻緒さん。雨で寒くて大変な初レースとなったが、笑顔で選手たちを応援してくれた。

JNCCの常連チーム・オシャレイカチの大月栄二がミニモトで参戦。この極悪コンディションで4周してCOMP-Aクラス27位の成績はさすが。

COMP-GP総合6位に入ったのは勝山聖。クラスはCOMP-Aだが、JNCCは初参戦。モトクロスIAライセンスを持つハードエンデューロライダーで、特別難易度の高かった今回の鈴蘭だけでなく次戦以降もスポット参戦を期待したい。

COMP-Rで4位表彰台を獲得したのはレディースライダー・木下夏芽。「ハードエンデューロをやっていたらここまで来れました!」とコメントした通り、CGCを中心にハード系で大注目のライダーで、今年は海外レースへの参戦も表明している。親子で参戦しており、常に「お父さんに勝つ」を目標にレースを楽しんでいる。