「いままでリリースしたヘルメット全部だよ」とのこと。帽体は、一時期までTLDからOEMされていたが、昨今はBELL

レッドブルとの協働で、グレンヘレンでDAY IN THE DIRTを開催。こちらは、DAY IN THE DIRTのトロフィーであるギター

まるでおもちゃ箱!

ケニーのルーツは、ヤマハのミニトレにあるという。「若い頃に、このバイクでたくさん走ったんだよ」と。モトクロス大国アメリカの純粋なモトクロスシーンにルーツがあるのではないのだ。この話で思い起こすのは、MTBのオリジン。マウンテンバイクが、その昔「クランカー」と呼ばれていた時代である。モノ好きの自転車フリークたちが、サンフランシスコのバックカントリーでコースターブレーキのビーチクルーザーに乗り山を下って遊んでいたのが、そのはじまりである。そこまでむかしの話ではなく、たかだか70年代の話だ。

カルチャーと混ざり合って、MTBは進化を遂げていった。すでにその頃、モトクロスのシーンははじまっていて(全米選手権であるAMAは1972年に最初のチャンピオンを記録しており、それ以前に地方選のシリーズがあった)、競技として先鋭化されてきた。MTBの勃興のように、カルチャーと混ざり合いながら、ケニーたちがミニトレでモトクロスを興していったら、またいまのモトクロスも少し違ったモノになったのかもしれない。