メインストリームのMXデザインとは異なり、サーフシーンやスケートなどのストリートカルチャーをミクスチュアした「FASTHOUSE」。おそらく特に30代〜40代のヒップなエンデューロライダーに刺さるのは、このデザインバランスなのではないか。Off1.jpの前身ともいえるメディアレーベル「Enduro.J」として、編集部稲垣は2016年にソーキャルにあるFasthouseのヘッドクォーターを訪問。CEOのケニー・アレクサンダーに案内してもらった。
FASTHOUSEの入り口。めくるめくFASTHOUSEの世界がこの中に!
Tシャツが、FASTHOUSEのオリジン
現在、FASTHOUSEでは、このようにブーツとゴーグル以外のギアをすべてラインナップ。上下を合わせなくともスタイリッシュにきまる組み合わせが、提案されている。しかし、元をたどればFASTHOUSEのオリジンはTシャツにあると、ケニーは言う。
「元々は、アパレル屋でサーフィンとスケートボードと、ダートバイクが好きだった。最初はTシャツプリントからビジネスをスタートさせたんだ。デザインは全部俺のデザインだ。インスピレーションは、俺の好きなものから得ている。そう、サーフィンや、スケートボードだね。
ダートバイクのデザインもいいんだけど、もっとカッコイイものを作りたいと思っていたから、ウエアを手がけるのは必然だった」とのこと。
こちら805は、ローカルビールのブランド。自転車のカルチャーでは、オレゴンあたりのブランドがローカルビールとの提携をしたり、栓抜きがついたパーツを売り出したりすることがあるが、ダートバイクとのミクスチャーは初めてだと思う。「クールだろ?」とケニー。
Tシャツでビジネスをスタートさせた時からある什器。多くのブランド創世記と同様、カスタムショップと言ってみたり、少し業態が揺らいでいるのがおもしろい