リンク式は、いささかその特性がマイルドだ

「エンデューロバイクだと、コーナリングにも違いがあります。リンクレスの場合は、コーナー中に開けた時のリアの動きが、ダイレクトですぐ外に出てしまいます。だから、様子をみながら開けなきゃいけないですからね」とのこと。GASGASとハスクバーナならば、こういった難しさは無くなるというわけだ。「リンク付が滑らないわけではないんですが、どれくらい滑るかというのが把握しやすいんですね。滑り方もじんわりくるので、安心感がありますよ。特に、クロスカントリーなんかでは武器になりますよ」

リアサスペンションが、最もKTMが異にするところ

フロントサスペンションは、この3台について共通である。マニュアル上、シムスタッキングも同様だそうだ。「20との比較でいうと、ボトム付近の質感がすごく上がっていますね。それに加えて、前はボトム付近をカバーするためなのか、その前までの動きが少し鈍かったのが、21モデルでよく動くようになったフィーリングがあります。たとえば、ブレ−キングでサスがしっかり入っていくじゃないですか、その姿勢のまま何かあるとボトミングしてガツーンと衝撃があったんですが、21モデルはぐっと踏ん張ってくれるし、欲しいだけ動いてくれる。すごくいいフィーリングです」と田中。