リエゾン114km SS465kmの合計582kmで行われたステージ9。トップタイムでフィニッシュしたのはHondaファクトリーのケビン・ベナバイズ。総合順位1位のホセ・イグナシオ・コルネホ(ナチョ)はステージ3位で、総合1位をキープ。Team HRCは総合順位で1、2、4、5とほぼ上位を独占する形に。その主たる原因は…

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総合2位のトビー・プライスがまさかのリタイア

総合1位で今ステージ2番目スタートのナチョを追いかけて、トビー・プライスは猛プッシュをかけた。第1WP(30km地点)でナチョとの差を、48秒縮め、区間最速をバレダと競いながら追い上げを図った。しかしながらトリッキーなナビゲーションに悩まされ、第2WP(63km)地点では、1分ほどタイムロス。その後、タイムロスを取り返して、差を縮めるべくペースアップしていた155km地点で大きく転倒、左腕を肩を痛めて、走行不能になった。

転倒したトビーにすぐ追いついたリッキー・ブラベック、サム・サンダーランドはドクターヘリが来るまで、トビーの安全を確保するために一時的にストップをした。

着々とリードを築くナチョ

トビーの約3分先を走るナチョは、トビーの転倒を知る術がない。ナチョは、引き続き総合1位をキープ、少しでも差を広げるべく、プッシュを続け、中盤区間トップタイムとなるタイムで走行して後続とのリードを広げた。

終盤チームメイトのケビンが更にペースを上げて、区間トップを奪い、最終的にステージ優勝を勝ち取ったが、ナチョもステージ3位に入ったことで、総合順位1位をキープ、2位との差を11分とした。

Hondaファクトリーが総合優勝を近づける

TOPから30分差のTOP5には、Hondaファクトリーの4名がランクイン。KTMファクトリーとしては、総合2位につけていたトビーのリタイアにより、優勝の可能性があるライダーは総合4位のサム・サンダーランドに絞られた。総合1位のナチョと4位のサムの差は14分。残りの3ステージで決してひっくり返せない差ではないが、これから巧みなチームプレーを展開するであろうHondaファクトリーに孤軍奮闘することを考えると厳しい戦いになるであろう。

ステージ9順位表(暫定結果)

順位ゼッケン#ライダーメーカータイムタイム差ペナルティ
147K. BENAVIDES・ARGHONDA4:49:150:00:000:00:00
21R. BRABEC・USAHONDA4:50:330:01:180:00:00
34JI. CORNEJO FLORIMO・CHLHONDA4:50:490:01:340:00:00
45S. SUNDERLAND・GBRKTM4:59:260:10:110:00:00
552M. WALKNER・AUTKTM5:03:340:14:190:00:00
688J. BARREDA BORT・ESPHONDA5:03:440:14:290:00:00
715L. SANTOLINO・ESPSHERCO FACTORY5:05:580:16:430:00:00
821D. SANDERS・AUSKTM5:06:320:17:170:00:00
99S. HOWES・USAKTM5:11:540:22:390:00:00
102P. QUINTANILLA・CHLHUSQVARNA5:12:450:23:300:00:00

総合順位表(暫定結果)

順位ゼッケン#ライダーメーカータイムタイム差ペナルティ
14JI. CORNEJO FLORIMO・CHLHONDA12:51:000:00:000:00:00
247K. BENAVIDES・ARGHONDA13:02:240:11:240:02:00
35S. SUNDERLAND・GBRKTM13:05:340:14:340:00:00
41R. BRABEC・USAHONDA13:08:260:17:260:00:00
588J. BARREDA BORT・ESPHONDA13:20:000:29:000:00:00
621D. SANDERS・AUSKTM13:29:230:38:230:07:00
79S. HOWES・USAKTM13:31:250:40:250:06:00
815L. SANTOLINO・ESPSHERCO FACTORY13:33:080:42:080:00:00
92P. QUINTANILLA・CHLHUSQVARNA13:51:371:00:370:00:00
1011S. SVITKO・SVKKTM14:05:071:14:070:00:00