イタリアの老舗ブランド「ファンティック」の作ったE-MTBは、他のE-MTBとは毛色がまったく異なります。なんせ、こいつは公道走行不可。公道を割り切っているからこそ、海外モデル同様のフルパワーなのです。今回も、JNCC-COMP AAライダー&MTBプロの内嶋亮がインプレッション。

PHOTO/折口 祐介

FANTIC
XF1 integra 160

価格:¥570,000(税抜)

アシストではなく、もはや"プッシュ"なハイパワー

このXF1の特徴はなんといってもそのアシストパワーの強さ。ペダルを踏み込むとマシンがグイッと進むので「うわっ!」と驚くパワー・トルクを感じます。バイクで例えるなら、アクセルを開けて体が置いていかれる様なあの感覚に近いかも。

「E-MTB界ではスタンダードな重さですが、軽いとは言えない重量です。ただ、持ってみると重く感じますが、走り始めればパワーがある分重さも感じません。むしろ、車体の重さが安定感に一役買っていたりもします」と内嶋。モトクロッサーの450ccが軽く感じるのと、似ているかもしれません。重さは、乗り物にとって必ずしも悪ではないんです。