期待の若手が育つFUN-GP
JNCCと言えばレベルの高いトップライダーのバトルが面白いCOMP-GPももちろんだが、伸び盛りの若手が切磋琢磨するFUN-GPも見逃せない。COMPよりもコースが短く、出走する台数は多いため、トラブルも起きやすく、難しいレースとなる。
FUN-BクラスながらAクラスを全食いし、総合優勝を獲得したのは粕谷直諭輝。粕谷は2019年WEX-EASTの第一戦でクロスカントリーデビューしたばかりだが、ほうのきでも準優勝しており、今後の活躍がますます期待される。
粕谷直諭輝
「今回レースの直前にバイクが壊れてしまって、jon itの原田さんのバイクをお借りして走りました。コースは水切りがすごく難しくてハンドルが突き刺さったりして大変でしたが、なんとか勝つことができました。今日、誕生日で43になりました。次も頑張りたいと思います」
そして最も初級のFUN-DクラスながらFUN総合17位に入ったのは田中大貴。この田中は実はキャンオフ出身で、僕はかれこれ3年ほど見続けているが、フレアラインに混ざって練習するようになってからの成長が著しすぎる。今後が楽しみなライダーの一人だ。
田中大貴
「ほうのきではコケちゃって全然ダメだったんですけど、今回はコケても頑張って勝つことができました。フレアラインの人たちと一緒に練習しているおかげです。AAライダーの渡辺(裕之)さんとか小林(雅裕)さんがすごく速いので、成長することができています」
そしてやはりFUNクラスといえば女王、菅原悠花に注目だ。フルサイズのKX-250SEを乗りこなし、FUN-WAAクラスではもはや敵なし。総合で1桁ももはや常連となりつつある。1周目には総合13位で走っていたが、最終的には総合33位というリザルト。
菅原悠花
「今回はクラスでエントリーが1人しかいなくて、一周したら優勝だったので、総合でもっと上の順位を狙っていたんですけど、転んだりでなかなかうまく走れなかったので、次は総合でもっといい順位に入りたいと思います」
FUN-WAクラスの木下夏芽が、今シーズン初優勝を果たした。ハードなセクションを得意とする木下は、「ガレの絨毯」でもスタックするフルサイズをごぼう抜き。
木下夏芽
「下りがめちゃくちゃ怖かったんですけど、楽しく走れてよかったです。いつも近藤香織さんに勝てなくて2位だったんですけど、今回は香織さんがいなかったので勝つことができました」