フルアジャスタブルだから
もっとステージにあわせてセッティングを変えたらいい
TRICのシステムは、CRF250Lもふくめてセッティング幅がとてつもなく広い。クリック数でいうと、全30段で設定が可能だ。
「セローは、スタンダードではセッティングができません。TRICの利点は、セッティングができることにもあります。工具を持って歩けば、場所に応じてセッティングが変えられる。メーカーがつくるバイクは、できるだけ多くのひとに向けたセットになっています。体重も重い人から、軽い人まで考えられて作っている。その意味で優秀なんですが、逆に個人にぴったりあわせたものではないんですね。
間違えがちなのは、重い人が緩めてしまう傾向にあること。ぱっと乗って、固さを感じることで、緩めてしまうのですが、実はこれって沈んだ状態だから、ストロークの終盤で硬さを感じているだけなんです。そういう時は逆に締めた方がいいですね。ストロークを長く使えるように設定すれば、印象ががらっと変わります。
ダートを積極的に走る人だけではなく、林道や一般公道でツーリングする人でも、セッティングを変えてあげると走りやすさがかわるはずです。橋桁のちょっとした段差でも、減衰の違いを感じ取ることができますから」と鈴木。
Technix
TEC5.2
¥98,000(税別)
リアサスも、フルアジャスタブル&別体リザボアタンク付きがラインアップ。ショック長をスタンダード+3mm(シート高約9mmUP)としロングストローク化。究極のセロー用リアサスペンションだ。テスト車両には、こちらも装着済みだった。