キャンパスオフロードミーティングは、どうしてもその名称から「大学生のためのレース」「大学生しか参加できない」という印象を持たれることが多い。しばらく前から、それを払拭するため、なんとかしたいと考えていた。さらにオフロードを楽しむライダーたちの初めてのイベントとしてふさわしい内容とは? 本当に初心者に寄り添ったイベントをしたい、という話は以前からあった。そしてキャンオフとDUNLOPエンデューロがタッグを組んで2年目の今年、いよいよ決行となったわけだが、コロナショックはもちろんここにも大きな影響を及ぼした。
参加者に用意されたコースは3つ。
モトクロスコース、エンデューロコース、タイムアタックコース
関東モトクロス選手権も開催される本格的なモトクロスコースであるクロスパーク勝沼。経験者は思う存分ジャンプを飛びコーナーでリアタイヤをスライドさせるし、初級者は初めて走るモトクロスコースにドキドキしながらも、イベント後半になってくるとだんだんアクセルも開いて気持ちよく走れるようになってきていた。
レベルの違うライダーの混走は危険なため、40分交代で中級者とビギナー・トレールを入れ替えて行なっていた。
エンデューロコースはレベル分けは無く、常に誰でも自由に走ることができた。こちらも初級ライダーでも走れるコースレイアウトではあったが、JEC東日本戦で使用したようなところも一部だけ走ることができた。
午前中の最初の方はコースのあちこちで転倒しているライダーがいて、写真を撮るよりもヘルプしている時間の方が長いように感じたくらいだったが、午後にはすっかりみんなコースに慣れて楽しそうに走り回っているように見えた。
そしてタイムアタックコースは、本来ならモトクロスコースのスタートに使われる広いスペースを、杭とコーステープで区切り、1分弱のテクニカルなコースを作り上げた。そこをどれだけ早く走り抜けられるか、を一台ずつ計測してくれるのだ。テスト走行したキャンオフOB渡辺誉(現JEC・IB)が約40秒、ゲストの大神智樹が36秒。
そんな現役のエンデューロライダーを差し置いて、小川友幸選手はショートカットの巨大なドラム缶を難なく乗り越え、34秒台をマークした。さすが世界トップレベルのトライアルライダーは、スピードもある。