ズレないように、狙いを定めてデカールを貼っていく
続いてはデカールの貼り方。パーツクリーナーやシリコンオフでしっかりとデカール貼付部分の脱脂を行っていきます。なぜなら、洗車ムラや泥、オイルなど、様々なモノの汚れや油分が残っていると粘着力が弱ってしまうから…。
デカールを貼るにあたって、ダートバイクプラス・寺尾店長にノウハウをご教授いただきました。まず、貼りたいデカールの台紙中心部に十字の切れ込みを入れ、位置を決めてから貼り付けていきます。台紙に上手く切れ込みを入れるコツは、切れ味の良いカッターで「なぞるように」切ること。
そのあと、中心からから放射状にデカールの右端・左端を貼付。こうすることによって、端から貼り付けた時に比べて、段差のついたカウルやシュラウドにも気泡を作ることなく貼り付けることができます。そのあとは市販のヘアドライヤーで、デカールに加熱。熱でビニール地の伸びがよくなることでぴったりと張り付いてくれます。
Off1.jp編集部の工夫を散りばめていく
独自の提案で、フロントフォークに貼る為のロゴデカールを、シュラウドのデカールに重ねて貼り付けてみました。仕上がりは期待以上に締まった見た目に。
また、今回ご紹介しているデカールは18〜20年式用なので、旧型セローに合わせるとリアフェンダーの凹凸形状が邪魔をするため、今回はアレンジを加えながら貼り付けていきます。形状的に貼り付けることが出来ないリアフェンダーのデカールは、貼り付けられる部分以外をカット。養生テープはフェンダーの凸より少し手前に余裕を持たせて合わせ、切り込みを入れるためのガイドとして貼り付けています。
リアフェンダーの特徴的な凸凹に沿って、位置決めでロゴマークを切らないよう、キレイに切断。
リアフェンダーに貼りきれなかった部分のロゴマークたちは、文字の周りに沿ってハサミでカットして、デカールのタータン模様に溶け込むようにあしらいました。段々と、完成像が見えてきました。