日本のみなさんに御願い
カリフォルニアに戻った下田は、これからのアウトドアシーズンの準備に入る。
「しばらく450で練習する予定にしています。ウィップルが言うには、重くてパワーのある450で30分を戦えれば、250はラクになるから、と。スーパークロスはスタートで出遅れたら巻き返せないですが、アウトドアは時間が長く巻き返せますよね。それだけ、タフさが要求されます」と。アウトドア用のバイクテストは、そう時間はかからないだろうと見ている。「僕は、マシンをあまりおおきく変えるのは好きじゃないんです。与えられたバイクを乗り込んで、シーズンを通して少しずつアジャストしていく感じです。だから、この3週間ではライダーの調整をメインにやっていきます」と。
「アウトドアは全米で、スーパークロスのように東西にわかれていないから、3位表彰台を狙うのはかなり難しくなります。当面、5位が目標ですね。僕はどちらかというとスーパークロスのようなテクニカルなレースのほうが得意です。
スタートの不安定さと、スピード、レース展開の巧さをもう少しつけることで、もう一歩進めると考えています。フィジカルは、もう十分に戦える範囲にある」と下田は自己評価する。じわじわと追い上げるスタイルは、イーライ・トマックや、アダム・シアンサルーロのような派手さはないが、クーパー・ウェブのように成績につながり、最終的にはタイトルをも射程距離におさめることだろう。
話は変わるが、下田は昨年の9月からツイッターアカウントを開設した。
これを通じて、特に日本のファンと交流を深めつつあるのだが、下田は「もっとSNSをしっかり活用して、みなさんとつながりたいし、プロとしてモトクロスの認知度や、自分のプロモートをしていきたい」と言う。特に、短いこのオフシーズンの間は若干ながら余裕も生まれてくるだろう。ぜひ、フォロー&応援のほどを。