2018年、勢いを増し続けるアドベンチャーバイクに向けて、ブリヂストンが本気のブロックパターンタイヤ「AX41」をデビューさせた。そして、そのAX41がそのままトレールタイヤとして新ラインアップ。セロー250、CRF250L、KLX230ユーザーが待ち望んでいたオールニュートレールタイヤの登場である。
BRIDGESTONE
BATTLAX ADVENTURECROSS AX41
ブリヂストンのオフロードタイヤのラインアップは豊富で、これまでトレール向けには「TRAIL WING」ブランドをリリースしてきた経緯がある。
TRAIL WING TW301
TRAIL WING TW302
特に、フロントTW301・リアTW302の組み合わせは多くのライダーに「スタンダードな、オンオフ両方楽しめるトレールタイヤ」として親しまれてきた。モトクロス以外のオフロードタイヤは、持ち前の性能の良さで、良作を継続してきた経緯があるのだが、18年にブリヂストンはエンデューロタイヤE50をデビューさせただけでなく、19年にそのガミーバージョンE50エクストリームを発売。オフロード部門に力をれている様子がみてとれる昨今、いよいよトレールタイヤのラインアップにも手が入ったというわけだ。
大パワーでもロングライフを実現すべく導入された技術が興味深い。ブロックタイヤ特有の段付き摩耗は、この形状によってテストでも良好な「削れ具合」になったと言う。
AX41は、現代的な意匠を持ち、いわばダート寄りのSUV的な表情を持つ。すでに出回っているアドベンチャータイヤとしても、その性能は定評があり、耐久性・ダートにおけるグリップ力も申し分ない。なによりも、ダートでのグリップ力がありながらも、高速走行時の安定感を失わないことがアドベンチャーバイクのコアなユーザーに評価されている。
ブロック間が離れた、本格的なパターンを見る限り、トレールユーザーにとっては遊び先のダートで思い切り楽しむことができて、そこまでの移動も快適ないいところどりのタイヤが登場したと言えるだろうか。
新サイズは、こちら。
フロント | ||||
タイヤサイズ | 標準リム幅(インチ) | 適用リム幅(インチ) | 外径(mm) | トレッド幅(mm) |
100/90-18 56P TL | 2.5 | 2.15~2.75 | 644 | 101 |
90/100-19 55P TL | 2.15 | 1.85~2.50 | 664 | 94 |
2.75-21 M/C 45P W | 1.85 | 1.40~1.85 | 688 | 76 |
80/100-21 M/C 51P W | 1.85 | 1.60~2.15 | 700 | 79 |
リア | ||||
タイヤサイズ | 標準リム幅(インチ) | 適用リム幅(インチ) | 外径(mm) | トレッド幅(mm) |
120/90-16 M/C 63P TL | 2.75 | 2.50~3.00 | 623 | 127 |
120/90-17 M/C 64P TL | 2.75 | 2.50~3.00 | 648 | 119 |
130/80-17 M/C 65P TL | 3.00 | 2.50~3.50 | 649 | 137 |
4.00-18 M/C 64P TL | 2.15 | 2.15~3.00 | 685 | 108 |
4.10-18 M/C 59P TL | 2.15 | 1.85~2.50 | 646 | 107 |
120/80-18 M/C 62P TL | 2.75 | 2.50~3.00 | 649 | 121 |
120/90-18 M/C 65P TL | 2.75 | 2.50~3.00 | 672 | 119 |
130/80-18 M/C 66P TL | 3.00 | 2.50~3.50 | 675 | 138 |