セーフティに、遊びにトライできる
風間は、インプレ時にこう発言していた。
「このイーハートーブの森は、丸太を超えるような遊び方もできるのですが、セローだとそういうセクションでの遊びがセーフティにトライできますね。レーサーだと、失敗したときに挙動も大きく、派手に転倒してしまうこともあるので、気負ってしまいますが、セローには許容でいる懐の深さを感じます。その分、思い切り遊べるなと。
その辺が、マウンテントレールである理由かな、って思いました。
あと、セローってフロントがすごく軽いですよね? 少し不安に思うくらいなんですが、森の中に分けはいってみると、その特性の意味がよくわかりました。低速で遊ぶ時の性能としては、最高にこのハンドリングがいい。上れなくてリトライする時とか、ウッズの間を縫って走る時、このキレ角と軽さは本当に助かる。高速でぶっとばすバイクじゃないなと、よくわかりました」と。モトクロス以上に直進安定性が求められるラリーバイクを操る風間ならではだが「最初、ステアリングダンパーがほしいと思ったくらい」と笑う。「不安に思えた部分が、長所に感じて、目から鱗でしたね」
実燃費は高速メインで37.8km/L
イーハトーブの森まで、東京都練馬区から高速をつないで走行したところ、ガソリンは3.5Lで満タンになった。つまり、トリップから計算して37.8km/Lだ。
旧ツーリングセローで東北道を全行程一気に走ったことがあるが、さすがに素のセローだとツーリングセローの快適さには敵わない。また、一般道や高速道路では旧セローとのパンチの差は一切感じ取れなかった。しかし、アクセルを急に戻した時に、旧セローだとわずかに出ることがあったバックファイヤが、一切なかったことは印象に残る。O2センサーを駆使した燃焼マネジメント性能がいいのかもしれない。