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Beta
RR2T125/200 2020年モデル

イタリアは、「狭義の」エンデューロの国だ。ハードエンデューロや、クロスカントリーをごちゃまぜにした「エンデューロ」ではなく、1913年からはじまったISDTを規範にする欧州型エンデューロの本場。だからだろうか。フィレンツェに本社を置き、単独資本によって、黙々とマシンを作り続けるベータモーターは、オンタイムエンデューロに的を絞ったマシンを製造し続けている。そして、それが「プレイバイク」であることも、忘れていない。フルモデルチェンジを受けた、RR2T 125/200も、そのコンセプトからまったくブレのない仕上がりであった。

Enduro GPにおけるジュニアクラス、そしてそこで戦える125ccとは

ベータがファクトリーを送り込んでいるエンデューロGPには、ジュニアクラスが存在する。2スト125ccで争われるいわば世界戦の登竜門なのだが、これがめっぽうレベルが高い。これでもか、とレブ付近まで高回転を駆使しまくり、難しいコースをまさにワイドオープンで攻め立てる。2スト300ccのモンスターマシンを扱うE3クラスとは、また違った凄みがある。

だから、エンデューロマシンを製造するメーカーは、125ccの開発を疎かにはしない。この125ccこそが、思い切り分厚いエントリー層であることを理解しているからだ。

フィレンツェのテストトラックを走った和泉拓は言う。「125は、発売当初から高回転域までしっかりまわせるパワフルなマシンという印象がありました。ビギナーにもオススメできるくらいに、ワイドレンジで低速域もトルクフルでしたが、2020年モデルはさらにその扱いやすい部分を拡げた感触です。特に、ボトム付近はストール耐性に優れていて、これまでよりもエンストしづらくなりました。

エキスパートライダー達が回しきって走るからといって、モトクロッサーのような特性とはまるで違います。3速で移動できるようなイメージですね。欧州のジュニアライダーが、このあたりの特性を必要としているとは思えないのですが、彼らに対してはチャンバーや排気デバイスで如何様にでもセッティングできるよ、ということなのでしょう」