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2本のラインで丁寧にアッセンブルされていくBeta達
取材班は、その後Betaの工場を見学させていただいた。私、稲垣はこれまで国内メーカーは2社、海外もKTMの本社工場を見学させていただいているのだが、規模的にはBetaの場合あまり大きくはない。その分、丁寧に組まれているという印象だ。
在庫されるエンジンユニット。
最も印象的だったのは、本社と工場が隣接している脇に、広大なオフロードがあることだ。ここは、彼らBetaの開発にとってのテストフィールドでもあるという。基本、グラストラックで欧州のエンデューロそのもののムード。
ここでテストを十分にこなす。そして情報は離れたミラノのレースチームとも共有し、Betaの新型が開発されていく。
Betaは2014年の時点で11600台のマシンを生産していた。年々、エンデューロにおける認知度を高めていき、2019年のフォーキャストは22300台でほぼ倍増していることになる。現在、トライアルは11%、レジャーが37%、エンデューロは52%の割合で加速するエンデューロマーケットの成長をフォローしている状況がうかがえる。オートバイメーカーとしては、あまりに大胆でエンデューロ愛に深いこのイタリアの名車を、ぜひ一度味わってみてもらいたい。