難所に強く、ビギナーでもガレをクリアできるため、幅広い人気を獲得している「ガミータイヤ」。この加熱気味のマーケットに新作が登場だ。

エアボリュームが多いことによるオールラウンドなグリップ力

また、栗田のホームコースである日野カントリーオフロードランドでもテストライドを敢行。

「枯れた沢のようなロックセクションでは随一の性能ですね。濡れたウッズでもグリップが低下することはなかったです。全体を通して、エアボリュームが多いことによる利点を強く感じました。接地面積が大きいおかげでグリップが増し、アクセルが開けやすかったのです」

「バイクの直立性も強くなる(編注:エアボリュームが高いことで、接地面積が拡がりスタンディングしやすくなる。トライアルタイヤのような原理)ので、スタンディングでセクションに進入しやすいですね。ブロックが減ってきてもグリップを突然失うということが少なく、ホイールスピンしながらもグリップを保ち続けてくれました。現在日本で発売されているガミータイヤと比べても遜色なく、優れている面もあると感じました。レースを有利に展開できるタイヤだと思います」

日高ロックス決勝と日野カントリーオフロードランド走行を終えたスーパーソフトのリアタイヤ。「多少減ってもツルツル路面以外では大きく性能が下がることはありませんでした」と栗田。ガミータイヤは、ブロックのエッジだけでなく接地面でのグリップ力が強いため、「タレ」にくいのだ。