ヤマハセロー250は、本当にすぐれたトレールバイクだ。トレッキングの相棒として尖っているのに、そのほかの性能はとてもおおらかに、どんなことでも対応してくれる。225時代はロングツーリングはちょっと敬遠したかったけど、250になってから巡航性能も高い。だが、サスペンションはどうだろう。アジャスター皆無のフロントサスに、若干不満をおぼえている人もいたのではないだろうか。
そこで試してみたいパーツがこちら。導入コストもとても安価だ。日高2デイズエンデューロに参戦するため、目下セロー250をモディファイ中の鈴木健二が、こちらをテスト。セッティングの方向性も編み出したと言う。ぜひ参考にしていただきたい。
※当記事は、2018年6月の記事を、後日鈴木健二氏に取材し、再編集したものです。
ZETA
フロントフォークトップキャップ イニシャルアジャスター
¥11,500(税抜)
適合車種:セロー250 '05〜'18
カラー:ゴールド
内容:左右1セット
特殊技能必要なし、特殊工具も必要なし。
インストール方法は実に簡単だ。
車体フロントを浮かせて、ハンドルをクランプから外し、アッパーブラケットのクランプボルト2つを緩めたら、トップキャップを外す。19mmのレンチで外せるので、ホントに特殊な技能はいらない。
トップキャップが開いたら、フォーク内部のスペーサーが見える。
これを手で引き抜いて、キットに付いてくるスペーサーと差し替え、付属のワッシャー、キャップの順番にいれて締め込む。キャップは27mmのレンチ。締め付けトルクは23N・mなので注意。簡単すぎて、写真に撮り忘れた。
左がスタンダードのキャップとスペーサー。右がZETAのキットだ。一目瞭然、キャップで調整できるようにスペーサーが短くなっている。
キャップのアジャスターを動かすと、こんな風にスペーサーを押す形になる。で、スプリングをあらかじめ縮めておいてくれるというわけだ。