ミニモト時代からアメリカに挑戦し続け、近年ではアメリカに拠点を移してモトクロスの途をたどってきた下田丈(17歳)。先週よりお届けしているとおり、最後の全米アマチュア選手権を戦って、1週間後8月11日にAMAプロデビューを果たした。
LUCAS OIL PRO MOTOCROSS CHAMPIONSHIP Rd.10 ユナディララウンド
8月11日
ニューヨーク州ユナディラ
伸び悩んだタイムドプラクティス
予選ヒートがある全日本モトクロスとは異なり、AMAの場合はタイムドプラクティス、つまりタイムアタック予選が2本おこなわれる。このうち、ベストタイムを採用して上から40名のライダーが決勝を走ることになるわけだ。15分のうち、10分が計測ということでせいぜい4本のチャンス。クリアラップもとりづらく、昨晩の雨がたたって路面も荒れていて、タイムを出すことは容易ではない。
そんな中でも、ポイントリーダーの証レッドプレートをつけたアダム・シアンサルーロは、目に見えて好タイムをマークする走りを魅せる。我らが下田は、少し走りづらそうな気配だ。
タイムドプラクティス、1本目
1 | Adam Cianciarulo | 2:18.399 |
2 | Dylan Ferrandis | 2:18.609 |
3 | Chase Sexton | 2:18.929 |
4 | R.J. Hampshire | 2:19.415 |
5 | Colt Nichols | 2:20.320 |
6 | Justin Cooper | 2:20.591 |
7 | Mitchell Oldenburg | 2:20.593 |
8 | Michael Mosiman | 2:20.943 |
9 | Alex Martin | 2:20.967 |
10 | Carson Mumford | 2:21.325 |
11 | Jett Lawrence | 2:21.325 |
12 | Ty Masterpool | 2:21.845 |
13 | Martin Davalos | 2:22.204 |
14 | Jordan Bailey | 2:22.347 |
15 | Jerry Robin | 2:22.529 |
16 | Nick Gaines | 2:22.650 |
17 | Jo Shimoda | 2:23.563 |
18 | Shane McElrath | 2:23.775 |
19 | Brandon Hartranft | 2:23.848 |
20 | Garrett Marchbanks | 2:24.061 |
と、見ての通り振るわない結果。おおよそトップから5秒。10、11位にはロレッタリンで争ったカーソン・マムフォード、ジェット・ローレンスの姿もある。下田によればローリングセクションの荒れた部分の処理にてこずり、それだけで3秒はかかったとのこと。なにより、下田の後ろにトップランカーのマケラスや、マーチバンクスがいるのだから結果が荒れているのだろう。それに、下田は路面が荒れれば荒れるほど得意だ。だから、2回目は期待が持てそうだったのだが…
タイムドプラクティス、2本目
1 | Adam Cianciarulo | 2:14.629 |
2 | Justin Cooper | 2:15.473 |
3 | Chase Sexton | 2:16.198 |
4 | R.J. Hampshire | 2:18.070 |
5 | Mitchell Oldenburg | 2:18.538 |
6 | Shane McElrath | 2:18.585 |
7 | Dylan Ferrandis | 2:18.609 |
8 | Michael Mosiman | 2:18.709 |
9 | Colt Nichols | 2:19.003 |
10 | Martin Davalos | 2:19.054 |
11 | Carson Mumford | 2:19.310 |
12 | Brandon Hartranft | 2:19.497 |
13 | Garrett Marchbanks | 2:19.828 |
14 | Jett Lawrence | 2:19.828 |
15 | Alex Martin | 2:20.437 |
16 | Cameron McAdoo | 2:20.475 |
17 | Ty Masterpool | 2:20.557 |
18 | Jordan Bailey | 2:20.594 |
19 | Derek Drake | 2:21.016 |
20 | Jerry Robin | 2:21.218 |
21 | Jo Shimoda | 2:21.528 |
2秒つめた下田に対して、トップのアダムは4秒つめ、マケラスら1回目でタイムが出なかった連中も上がる結果に。これはレース後のインタビューでわかったことだが、ロレッタリンで負傷した肩が相当に痛み、ペースを上げることが難しかったとのこと。「コースも難しかったですね」と下田。一抹の不安を抱え、下田丈初のAMA本戦へ駒が進む。