WEDNESDAY / OPEN PRO SPORTS MOTO1
鬼門のスタート…Open Proは追い上げて4位

くじびきで、グリッド順を確保。念願叶った

火曜日の250 Proは、不本意な結果に終わってしまったこと、スタートでミスをしてしまったことや、様々な要因が下田をナーバスにさせただろう。だが、幸先はよかった。例のくじ引きでは、5番のグリッド順を確保。これで思い通りのグリッドにつくことができるというものだ。

しかし、「会場の音とか、いろんなことで、緊張がとれなかった」という下田は、このヒートでもスタートをミスしてしまう。「後輪が空転してしまっているのがわかりました。飲まれてしまって、出遅れてしまった」

このヒートの勝者、スウォル。ハスクバーナのエース

とはいうものの、最後尾とまではいかず1周目を16位で通過。このヒートは、ジェット・ローレンスやジャレク・スウォルも出遅れてしまう。だが、この二人は下田よりもはやいタイミングで追い上げのペースをつくりだして中盤でトップ争いまで持ち込んだ。下田は「ラインをつなげることができなかった。特にロレッタリンはコースが狭いので、一度ラインを外すとあとあとまで響いてしまう難しさがあります。ペースを上げることができたのは、後半になってから」と言う。その時すでに、ジェットとスウォルは手の届かない位置へ。下田はペースを上げてからは3番手のパーカー・マッシュバーンを捉えるものの、時間切れ。4位に甘んじた。特に、Open Proは20分しかないから追い上げは辛いヒートである。

下田は、作り込んできた体力に分があり、後半にタレてしまうアメリカンライダーを尻目に、グイグイと追い上げペースをさらに追い込んでいける強さがある。このヒートでは、その片鱗を見せつけながらもポディウムを逃してしまうのだった。

レース後は、スタートについてしつこくトレーナーのヤニングから、指摘