3つの機能

1.エアブリーダー

真ん中のボタンを押すと、フォーク内が大気圧に開放される。サスペンションは、上下すると摩擦熱を持ち、エアで張ってパンパンになっていくので、特に動きの多いレーサーは頻繁に大気開放する必要がある。セローではそこまで気にする必要はないかもしれないけど、実際押してみると結構抜ける。100%の性能を発揮させるならエアは抜いておきたい。何より、「レーシーでかっこいい」仕草なのがポイントだ。

2.プリロードアジャスト

これがメインの機能。17mmのレンチでスプリングのプリロード(あらかじめかかっている圧力)を調整できる。プリロードをかけていくとサスペンションが突っ張ることになるので、バネ上が上がる。

フロントサスペンションのアジャストは、オフロードバイクのレーサーであれば減衰力を調整するのが基本。スプリングのレートを変えて調整もするけど、それは大抵初期段階の話だ。プリロードを調整することは、あまりないけど、エアサスペンションでは調整することもある。逆にロードバイクでは比較的スタンダードな装備だ。

だから、このアジャスターをつければレーサーのようにアジャストできるようになる…とは思わないで欲しい。

ダートフリークデモバイクのXCスペシャル

3.ルックスアップ

ユーザーにとってかけがえのないポイント。サスペンションにちょっと変わった削り出しのパーツがついているだけで、ファクトリーみたいにみえる。特別モデルに見える。この点こそ、ある意味素晴らしい…。実際、オーナーズスペシャルなのだから、聞かれたら「そうなんだよ、サスをモディファイしてあってね」と胸を張れる。