集団に飲み込まれたヒート1。しかし、何かが見えてくる
以前よりお伝えしているとおり、GOSHI Racingはエキゾーストの開発を目的として全日本モトクロスに参戦している。今シーズンは、より市販車にフィードバックできる形でステンレス製のエキパイに、アルミサイレンサーボディとしてさらにテストを重ねてきたGOSHIだが、この関東大会ではまたバージョンの違うエキゾーストを持ち込んだ。
タイトターンが続き、低中速のトルクが求められる埼玉県オフロードヴィレッジに対応する個体だった。
石浦には、この決勝前の練習走行で感じていたことがあった。これまで作り込んできた決勝用のエンジンと、練習用のエンジンではやはりパワーの出方に差が生じてしまっていること。綿密に、その素性を考え、スタートではミートさせるエンジン回転数が違うことを見いだしていた。
それが好結果に結びついたのだろうか…。ヒート1、スタートはうまくいき3番手へつけた石浦。先行する2台を追い、一時は2番手まで浮上するものの、後ろから迫っていたのはベテランの平田優。
中盤になって平田にパスされた石浦は、タレてしまい少しずつペースを崩して7位まで追い下がりチェッカー。