世界最多連続出場36回、世界最多連続完走20回
菅原義正氏は1941年5月31日生まれ、北海道小樽市出身。多数の国内レースに出場した経験を元にサハラ砂漠横断などの冒険行を経て、1983年にオートバイでパリ・ダカールラリーに初参戦以来、連続出場記録を更新し続けてきました。
近年では日本レーシングマネージメント株式会社の会長を勤めながら、日野自動車株式会社との共同参戦チーム「日野チームスガワラ」からダカール・ラリーに出場。
チームのトレードマーク「鯉のぼり」を掲げてダカールを走る姿はダカール名物にもなっていました。
ダカール・ラリー2019、ゴールセレモニー会場にて、日野自動車の下義生氏(写真左)と握手を交わす菅原義正氏(写真右)
「私のダカール・ラリーへの挑戦は、2019年1月の大会をもって最後とし、後進に道を譲ることとしました。チーム代表を息子の照仁に譲り、新たなドライバーの人選も任せます。
ダカール・ラリーには1983年から、日野自動車とは1992年から協力して参戦してきました。壮大なスケールでレースをしながら旅することにロマンを感じ、さまざまな人や文化に触れるたび魅力に取りつかれ、毎年、"ゴールはスタートと捉え、次のラリーへの準備をする" ことを続けてきたら36年経っていました。これまで続けてこられたのは皆様の応援があったからこそであり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ダカール・ラリーからは引退しますが、私のキャリアを終わらせるつもりはなく、今後も様々なチャレンジを続けていきたいと思っています。照仁が率いる新チーム、そして私の今後の活動についても、応援いただければ大変嬉しく思います。」
菅原氏のダカール参戦実績
連続出場36回/全部門での合計完走29回/二輪・四輪・トラックの3部門に出場
ラリー | 出場回数 | 完走回数 | 完走率 |
ダカール | 36 | 29 | 80% |
ファラオ | 7 | 6 | 86% |
パリ北京 | 1 | 1 | 100% |
モンゴル | 16 | 15 | 93% |
シルク | 1 | 1 | 100% |
合計 | 61 | 52 | 85% |
主な功績・表彰
受賞年月 | 内容 |
1990年2月 | 三菱自動車 ラリーアート・ドライバー・オブ・ザ・イヤー(クロスカントリーラリー部門)を受賞する |
2007年1月 | 主催であるASO(アモリ・スポル・オルガニザシオン)から25回連続出場の表彰と記念盾を授与される |
2013年6月 | ゴールド・スター・ドライバーズ・クラブ・オブ・ジャパン (現・レジェンドレーシングドライバーズクラブ)の会員に選出される |
2013年12月 | RJC(日本自動車研究者 ジャーナリスト会議)パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞する |
2017年12月 | 第50回 内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞スポーツ功労者文部科学大臣顕彰を受賞する |
菅原氏の新しい挑戦の成功と、今後の「日野チームスガワラ」のご活躍をお祈りしております。