世界的なスプロケットメーカー「スーパースプロックス」が日本上陸、代理店を務めるのは広く二輪用パーツを取り扱う株式会社山城です。東京モーターサイクルショーに出展していたスーパースプロックスを取材してきました。

耐久レースで世界に認められた耐久性能

スーパースプロックスはダカール・ラリーを中心にホンダ、ヤマハ、KTM、ハスクバーナのファクトリーチームに採用されるスプロケットメーカーです。また、WSBではBMW、耐久ロードレースでの実績も多く、耐久性はお墨付き。

同社はヘッドクオーターをチェコに置き、ヨーロッパを中心に世界30ヶ国以上で販売網を展開。今シーズンから全日本モトクロスでもHRCが採用することが決まっています。会場には成田亮選手の2019シーズンを戦うマシンも展示されていました。先日お伝えしたCR ELECTRICと同様、青いラインが特徴的。

アルミとスチールのハイブリッドを可能にした技術力

スーパースプロックスの特徴は、軽量さと耐久性を両立していることです。

アルミのコアと、外側のチェーンと接するスチールの歯、リベットのステンレススチール、と3つの素材から構成されています。鉄の歯によって、スーパースプロックスはアルミ製スプロケットの3倍長持ちするとのこと。スプロケットの歯が長持ちすれば、それにあわせて稼動するチェーンも長持ちするはず。結果的に、クレバーなマシンコンストラクトができるはずですね。

トレールバイクのスプロケットといえば、通常は鉄で耐久性抜群。ですが回転部品なので、レーサーは軽量なアルミを使っています。スプロケットは、常に耐久性と軽さのどちらを選ぶかというジレンマに悩まされるものでしたが、このプロダクトならその悩みを解決してくれそうです。