モトクロス世界選手権において、ステファン・エバーツを超えるライダーは現れていない。10回のタイトルを破れる者はおらず、また初見のISDEで同時代の強豪をノックアウトして総合優勝を勝ち取ってしまう。記録的にも、実力的にも、世紀の逸材だ。その父、ハリーも4度の世界タイトルをものにしており、さぁ、3代目はどうなるのか…と期待がかかるステファンの息子がこちら、リアム・エバーツだ。
2018年は、EMX85クラスで欧州選手権を3位で終えたリアムだが、今季からはEMX125といよいよ「ユース」の世界へ入る。年齢も14歳、世界選手権にデビューするのも目前。そのリアムが、KTMと早々に複数年契約を結んだとのこと。
「KTMはモトクロスにおけるベストブランドだと思っているし、そのKTMに乗れることを誇りに思っている」とリアムはコメント。現ユースクラスの世代には、世界的に強豪がひしめいており当たり年。16歳になった日本の下田丈もAMAを目指して世界に名を轟かせるスーパーユースの一人。彼らが世界中のモトクロスのメインステージで暴れ回るのは、そう先の話ではない。