7月21-22日の猛暑の中おこなわれた、GASGASのデビッド・ナイトスクール。こちらに参加していたトップライダーは一体何を得たのだろうか。今年のISDEワールドトロフィーチーム、メンバーである友山雅人は、日本代表として本番までにスキルの底上げをすべく、九州からスクールへ駆けつけた。
「あまり人に教えたくはないですけど、ちょっとだけなら…」とのことで、友山の口から出たナイト5つの掟を公開しよう。
1.とにかくバイクに乗ること
D・ナイトと言えば、自分がどこまで上り詰められるかといった好奇心をもって、アメリカへ渡りGNCCのタイトルをものにしたほどの男。
2.練習はすべてタイムを計ること
ナイトの教えは、特にデータに基づいたものが目に付くが、自分がどれだけ成長できたかを確認できるようにだろう、練習もタイム計測をすることとのこと。ちなみにこの方法は、日本代表チームがゴールデンウィークで実践していた方法でもある。
3.同じ場所で練習するのでは無く色々なシチュエーションで練習すること
どんな場面でも対応できるように。
なお、ナイトはマン島の出身で雨量の多いイギリス出身。トライアルやエンデューロに雨量の多いイギリス出身者が多いことは、偶然ではない。日頃から難しい路面で走っているからこそ、地力が付くのだ。
4.バイクのセッティング(サス、エンジン)は感覚では無くタイムを計って良し悪しを決める
特に面白いのは、ナイトですらエンジンのマッピングはマイルド&トラコンON。RMZ450のサンドコースでもマイルドモードを使うとのこと。開け開けで走ってタイムが出たと思ってたのに、リラックスして走った時の方がタイムが良かったそうだ。
5.ミスが少なく早いラインを選べ
ISDEは6日間ミスを少なく走る事はとても難しい事だ。ビッククラッシュのリスクがある場合は無理はしない。
友山は、これ以上にもスキルアップに通じることを学ぶことができたとのこと。日本代表の今後の行く末にも、注目しよう。