こんなに暑い夏は久しぶり…。バタバタと人が倒れるほどの暑さの中、レースやってる人ってどうしてるんだろう…。そこで、Off1.jpは「夏の過酷なラウンド」として有名な全日本モトクロス東北大会 藤沢へ飛んでみた。

首の後ろを冷やすことが、キホン

全日本モトクロスで体を冷やせるのは、レース前だけだ。もちろん、冷感グッズを仕込んでもいいんだけど、純然なスポーツであるモトクロスでは邪魔になることが多く、特にスプリントということもあってひたすら30分+1周を耐える。彼らは、アスリートとしてしっかり熱中症対策のトレーニングもしているのだが、やっぱりレース前の10分は安らかにコンディションを整えたいモノ。

で、まずは氷嚢だ。氷嚢は、もう20年以上前からモトクロスのスタート前に使われているグッズ。首の後ろを冷やすことで、体全体をクールダウンすることができる。

冷感ベストがいま、ブーム

この数年、もはやブームといっていいのがこちらだ。

チャンピオン山本鯨が着用するのは、MACNAのクールドライベスト。

気化熱を利用したもので、実は編集部でも取材用に一着持っている。すごく冷たいというものではなく、しっかり体から熱を奪ってくれるもので、炎天下でも作業を続けられるのがポイントだ。ツーリングでインナーとして使うと、風がしっかり熱を放出してくれて相当涼しい思いが出来る。

なお、これは想定された使い方ではないけど、このベストに無理矢理砕いた氷を入れ、冷たい水を入れて使うと最初は大きな氷嚢のような役目を果たしてくれて、寒いくらいになる。風があたらないようなシチュエーションでは、そんな使い方もありか(弊WEBだけで推奨しています、メーカーは氷を入れる使用を想定していません)

海外モノはどうなのか

古賀太基が着ているのはアークティックヒートというメーカーのもの。

ゲルが埋め込まれていて、17°の体温低下が望めるという。こちらは、冷蔵庫にいれておいて冷やしたものを使うよう想定されており、どう考えても涼しいに決まってる。でも、たぶんホットなアンブレラガールが隣にいたら、暑くてしょうがないとも思う。

軍で採用、内側に仕込む保冷剤がスゴイ

こちら、成田亮が着ているのはハイパークールという製品。

気化熱で温度を下げるタイプだけど、このベストの内側にはテッククールという別商品を仕込むことできて、こちらは14°に保冷してくれる画期的なもの。組み合わせて使うことで、風があってもなくても、涼しさを手に入れることができる。