エルズベルグロデオは、エキップメントの進化からも目が離せない。
3年ほど前までは、ゴールデンタイヤがタイヤ、ムースともに席巻していたのに、今では群雄割拠の時代に。最大派閥はmitas。だが、今回見つけたネタはそんなもんじゃない。
スーパーソフトムース!
もう、この動画に尽きる。
左側が、紹介したいハードED用ムースだ。おおよそ、空気圧換算で0.3気圧くらいだろうか、とにかく材質がソフトで、低圧を実現してくれる。
開発したのは、WORLD ENDURO SUPER MOUSSEというブランド。トップライダーのポル・タレス、ミケーラ・ボシ(今回石戸谷蓮のサポートをしてくれているイタリア人)の手によるもの。
こちらもWESMの商品だが、スーパーソフトではないそうだ。最初はこれが組み込まれていた。タイヤをIRCのVE33sゲコタに履き替える際、サイズが合わなかった(元から履いていたタイヤは、140幅のFIMエンデューロタイヤベースのガミータイヤ。VE33sゲコタは110サイズ)ので会場でムースを探し求めたことが、事の発端。
まずは、会場に出店しているmitasに相談。ラインナップには140サイズしかないが、120を出してくれた。スーパーソフトと銘打ったものは、穴開け加工済みのもの。125ユーロ也。
ところがパドックへ持ち帰ってみると、元のムースと変わらない太さ…。
困っていると、ポル・タレスが俺のムースを売ってやると言う。それが、このスーパーソフトなWESMムースだ。
もう一度見ていただきたい。
このムースを組み込み、早速石戸谷はテスト走行へ。太さはやはり140サイズなので、かなりパツパツ感がある(おおよそ0.7気圧くらいの感覚か)が、チューブに限りなく近い走行フィーリングとのこと。ガミータイヤの悩みは、パンクのリスクとの戦い。相性のいいムースがあるとすれば、最高のソリューションになるのは間違いない。